toggle
2016-11-04

鹿銀旧本館イルミネーションツアー(11月4日金曜日夕刻)

img_3859

今年の二月、ベネチア誕生の物語を知りたくて旅したベネチア。
この街の由緒ある家に生まれ育った建築家に導かれながらの街歩きは、私の一生のなかでも珠玉の「知」の時となりました。

路地を歩き、美術館を訪ね、近隣の島にまでも足を延ばしてみてふと気がついたのは、意外にも「ベネチアのコンプレッックス(劣等感)」でした。

イタリアの諸都市が古代ローマや中世の教会、城に彩られて街が成り立っているというのに、ベネチアは9世紀からの歴史しかない。
(鹿児島よりずっと若い!)
それだからかこの街は、歴史的建造物にこだわります。

例えばこの有名なリアルト橋のコンペでベネチアの評議会は、後期ルネッサンスの巨匠パラーディオの設計案を落選させたりしています。
彼のプランが採用されていたら、私たちは今、違う風景を眺めていたわけです。パラーディオの案が外された理由は・・・・当時としては《新し過ぎた》から。

伝統や歴史は都市を繁栄させる「宝」と考え、ベネチアは戦略的に歴史で街を彩ってきました。

さて、鹿児島。
鹿児島はベネチアより古い歴史をもちながら、同じパラーディオの流れを汲む名建築はまもなく産業廃棄物となります。

一方、当時は斬新過ぎたパラーディオは、その後世界中に伝播し『西洋建築史の伝説』となりました。
大正時代の山形屋百貨店や現鹿児島銀行の旧館は、
鹿児島が西洋建築に学んだ、その生きた証しでした。

でももう、お別れかもしれません。
せっかく手中にある美しい記憶を、不本意なのですが私たちの街は葬り去ろうとしています。

今晩6時半にレトロフトへお集りください
砂田光紀さんのミニセミナーとその後懐中電灯を持っての見学会を開催致します。

14570580_1165406036880753_1048358310903738844_o

 

 

 

 


関連記事