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薩摩のプロヴァンス・金曜市

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先日、薩摩川内市でお仕事をしている同級生がレトロフトを訪ねて来てくれて一緒にお茶したときの会話。

私「川内方面で農業で頑張ってる人、誰か知ってたら教えて」
友「東郷町にササノさんのおっどね〜(私の友人は鹿児島弁が巧み)」

聴けばなんと今、一部で東郷町は「薩摩のプロヴァンス」と云われているという。
へえ!

そういえば笹野製茶の笹野さん、季節の変わるごとに地域のブドウやストロベリーやらジャムやらと美味しいものをいつもお茶とともに携えて販売してくださっています。
なだらかな山があり緑豊かで川があり田園が広がり・・・・そこに葡萄棚などの図を心のなかでモンタージュしてみると、確かにプロヴァンスな風景であることに「ハタ!」と合点。

このお茶の時間が私の関心を大いにかき立てて、近く久しぶりに妻と東郷を訪ねることで、早速笹野さんに打診したことでした。

今週の金曜市(9月16日)には、アールエイチプラス・プレビューの花田さんとお二人という、レトロフト金曜市の基軸となっているお二人のペアで地域の美味しいものココ一番をお届けいたします。
今週の笹野さんは《原点回帰》をテーマにご出店くださるとのことです。

花田さんの美味しい焼き菓子(←直前にブログで当日の販売品目をご確認ください)とともに是非、ご賞味ください。

(画像は昨年のイベントの際、お茶をご提供頂いた際の風景です。)
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2016-09-13 | Blog, 日々のできごと

平鹿倉(ひらかくら)を歩きながら。

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先週のブログでもご紹介した、UYU(うゆう)プロジェクトの追記です。

日曜日の午後3時半の開始。
会場は集落の人々でいっぱいでした。
映像とライブ音楽に乗せてのダンスパフォーマンス、そしてフランス人映像作家Xavier Dalotさんが平鹿倉を舞台に書き上げた短編小説の朗読の二部構成です。

舞台でのダンスの魔力、そして物語の奥行きまでは(私の筆などでは描写し切れないので)触れませんが、
たまたま開演前に散策した集落のありようは、直後に鑑賞したパフォーマンスの構成美と相まって、私に忘れ得ぬ印象を残してくれました。

その部分だけ皆様にご紹介いたします。(多少長文御免)

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包み込むような、盛り上がるような緑の只中に集落はありました。
曇った空とアスファルト以外はすべて、山道の路面も石垣、家々の影までも全部が緑がかっています。

鹿児島市中心からほんの半時間ほどの距離というこの集落、山あいの平鹿倉はちょっと時計の針をとめた感じでした。
人々の暮らしもポツンポツンと距離感をもって点在している印象です。

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時計の針を止めた「昭和」は、下の写真のこんなところにも(!)。
今回の会場の元々は学校だった敷地の片隅にあるコレ。
大阪万国博のこの国のあの頃の興奮は、薩摩半島の山間にまで。

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さて、舞台が始まった時、
すべてのパフォーマンスは、スクリーン上に照射された集落の映像を背景に展開していました。

私が1時間ほど前にひとりで歩いた風景の中を、同じあぜ道を、森を、スクリーンの中では男女のダンサーが白い衣装で歩き、
そして眼前の舞台では同じ男女がこの土地の記憶を舞踊(と映像と音楽)で、全身の動きで紡ぎ出しています。

スクリーンの「虚」とリアル舞台の「実」は目の前で重層し、ふと私を惑乱させ、
いったい自分がいるのは現在なのか幻影の中なのか・・・一瞬わからなくなります。

眩惑する感覚。

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このプロジェクトのユニークなところは、
集落の人々全員が、これら虚と実が混在する舞台(風景)のリアルな目撃者であること。

大都会の劇場での劇がすべて《虚構》を演じ切るとするなら、
今日のこの日の構成は、観客(下の写真)も舞台の遠景もこの空気もホンモノの平鹿倉なのです。
舞台で演じている人たちだけが、虚構。。東京から鹿児島からフランスから集まった集団。

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その舞台を見終えた夕刻、会場でもある学校跡のひとつ道をはさんだ下に、プールが緑の水をたたえて残存しているのを見ました。
生徒たちがかつては嬌声を上げながら水遊びしていたことでしょう。

それは半ば森に呑み込まれようとしている、廃墟の予備軍でした。

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地域活性化という、昨今では各地で大合唱させられているこの言葉を本日のUYUプロジェクトは

《人々の記憶》
《芸術》
《その土地の短編小説》

というこれまでにないスイッチで、違う手法で、新しい道筋を捜し出した稀有なプロジェクトに思えました。
この日の感動と、新しい手法の発掘に私は、強く拍手を送りたいと思いました。

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初日・「切り絵師 俊寛」展

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展覧会の初日は、画廊側にとってもちょっと緊張感のある特別な日。

どんなお客様が来てくださるだろう?
たくさん来てくださるかな?
作品がきちんと伝わりやすい展示になっているだろうか?

今日、すこし遅めの午後にでかけてみると、DMでご紹介していた「スパッカ(カオス)ナポリ」という作品には早々と赤いポチが付いていました。

展覧会というのはその名の通り「見ていただく」のが第一。販売がすべてではないながら、
昨年に引き続いて2回目となるこの展覧会、しっかりと鹿児島でのファン層が形作られていたことがすごく嬉しかったのです。

是非、何回でも足をお運びください。
緻密な切り絵は何度見ても、見るたびに小さな新しい発見がありますよ。
それが謎解きのようで、
また作者との感性のラリーのようでもあり、とても楽しいのです。

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切り絵 俊寛展・一人ナポリ祭り

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いよいよレトロフトも「切り絵 俊寛」展を皮切りに、秋から冬の芸術のシーズンのスタートです。

レトロフトならではの自慢は、作家さんに常時ギャラリーにいていただけること。
それは・・・・レトロフトMuseoには謎の作家さん専用の宿泊ブースが備えられているから。
はるばる遠方からお越し頂けたアーティストと、鹿児島のアートを愛する人々の一緒にいられる時間を少しでも長くとりたいから。

会期中、何度でも足をお運びください。
作家さんともどうぞ、作品への感想など気軽にお伝えください。きっと素敵なコミュニケーションが図れますよ。

作品を見るだけではわからない背景を、ぜひこんな機会にお尋ねになってみてください。

※本日月曜日(9月12日)朝11時40分頃MBCラジオインタビューコーナーに俊寛さんご出演です。

 

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2016-09-09 | Blog, 日々のできごと

平鹿倉(ひらかくら)

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ワタクシゴトで恐縮なのですが、私の本業は庭のデザイン。

数年前のある日ひょっこり電話がかかってきて(電話の主は放送関係でかつてバリバリだったかたでした)、とある限界集落を『花』の力で盛り上げたいから力を貸してほしい、と。

ひら、か、くら、というちょっと知覚に入りにくい集落名を、私は受話器を肩に挟んだ右手で必死にメモした記憶があります。
ただ私は、老人会などの花壇作りで村おこしという手法に賛同しづらく、そのお話はそれっきりになっていました。

平鹿倉という懐かしい響きが、数年後の今、
レトロフトでライブなどを主催している松本充明さんの口から聞くことになろうとは思ってもみませんでした。

鹿児島大学の地域社会教育の久保田准教授が中心となり、
これまでにない新しい手法で平鹿倉を活性化させるプロジェクトが始動しているというのです。

・・・・地区にある「もの」を取り入れたダンスパフォーマンス、ライブ・インスタレーションの公演、そして地区をモチーフにしたストーリー本の制作、その朗読パフォーマンスで構成します。

・・・・平鹿倉そのもの〈人〉〈自然〉を美しい作品として後世まで形あるものとして保存するアートプロジェクトです。
(案内リーフレットより順不同で抜粋)

地域活性化の手法はあの頃から大きく進化していることに、驚きました。
その集落の生誕から現在を、舞踊、映像、物語で描き出すという、芸術性高い領域へと変貌していたのです。
フランス人映像作家Xavier Dalot氏による平鹿倉を舞台とした短編小説の朗読+生演奏、、、があるそうです。

今週の日曜日に平鹿倉の公民館で。
おそらくは誰もの予想を軽く超える催しとなるはず。

私からの拙いご案内ではありましたが、少しでもこゝろ動かされたというかたは、、、是非コチラをクリックしてください

 《後日談》パフォーマンスを見て来ました!画像はコチラ→クリックしてください。

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レトロフト金曜市〜エドニーさん

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鹿児島大学の近くの静かな住宅街にある、Le Hednie du pain(ル・エドニィ・デュ・パン)さん。
若いご夫婦二人三脚で、もう7年も前からこの地でパンを焼いておいでの小粋なベーカリーです。

職人さん風で物静かなご主人と若々しい奥様の、本当にお二人だけのお店です。
品のいいご近所のお客様が次々来店されるなかで、ご主人の後藤さん、言葉を静かに選ぶように「自信作」のパンを私たちにご紹介くださいました。

□ 水を使わず牛乳で練り上げた食パン
□ ライ麦パン(ハード系)
□ 石臼全粒粉のパン
□ クロワッサン&チョコレートの入ったパン・オ・ショコラ.....etc…

嬉しい事に、そのエドニーさんがレトロフトの金曜市に出店いただけることになりました!
出店の頻度や品数など、しばらくは試行錯誤を続けながらの市になると思いますが、
レトロフトの金曜日によい香りを吹き込んで頂けること・・・心から期待しています!

☆2016年9月9日のレトロフト金曜市 午前11時〜(売切れ次第終了となりそうです)

☆Le Hednie du pain→鹿児島市荒田にある店舗のご紹介はコチラクリック!

 

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2016-09-06 | Blog, 日々のできごと

NHK BSプレミアム「イッピン」〜津軽塗

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本日9月6日火曜日、
今晩7時からのNHKニュースを見たあとは、
19:30〜テレビのチャンネルをBSプレミアムに切り替えてください。

今年5月にレトロフトMuseoにて津軽塗の展覧会をなさった松山嗣道さんの作品の数々とお仕事風景が、
番組で大きくとりあげられます。

NHK BSプレミアム 『イッピン』→こちらクリック

私たちはこの夏を津軽で過ごしました。
松山嗣道さんにも展覧会へのお礼にうかがい、また弘前ねぷた祭りでは「連」のリーダーとして地域中から慕われている松山さんの姿を間近に拝見して、その存在の大きさを感じて帰って来ました。

鹿児島で初めての展覧会のあったその年にテレビで再び皆さまにご紹介できるというのも、
松山さんの作品の力と人徳かなぁと感じています。
番組をどうぞお見逃しなく。

 

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南薩摩へのプチ旅〜頴娃茶

9月2日(金)のレトロフト金曜市は、

☆頴娃町瀬川農園のお茶のアレコレ
☆サクラノヤカタの季節の和菓子も〜あんみつ、みたらし団子そして水羊羹!!

11時〜19時 レトロフトリゼット広場での開催です。
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さて、《レトロフト金曜市》にならぶ食材や素材のふるさとを訪ねて。
ちょっと今日は長文になるかもしれませんが、皆さまを頴娃町・瀬川農園へのプチ旅にご案内いたします。

南薩プチ旅のスタートは喜入武家屋敷でした。
というのは、鹿児島から頴娃町の間もきちんとうめる旅にしたくて。

で、石垣の脇に車を停めて肝付家跡の道をテクテク歩いていると、、、魔法のように目の前にふっと白髪の老女が。
何をお探しですか、、、美しい東京言葉で語りかけられ。
元禄から続くという武家屋敷にすむご老女は、東京で生まれ育ったとの事。90歳になる今、先祖伝来の家を静かに守り暮らしているとのことでした。

簡素な武家門の中の屋敷に招き入れられ、二人並んで縁台に腰掛け往事の話に聞き入る不思議な時間。
この老女の純白さと清らかさ、この場に不釣り合いな東京言葉での静かな会話は何というのか・・・梨木香歩さんの小説世界に迷い込んだよう。さながら白日夢のような南薩への旅の入り口でした。

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さて、のんびり時間を過ごしてばかりもいられません。頴娃町の瀬川農園の瀬川さんを訪ねるのが午後の目標。指宿を経由せずに山道で通じるルートがあることを確認して、再びクルマを南西へ。

深く涼しげな杉林の道、広い農道を心地良く車を走らせていると目の前にあらわれたのが一面の茶畑。頴娃町でした。

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待ち合わせ場所に現われた瀬川青年は、くび手拭いにオシャレな赤いスニーカー姿。
で、早速軽トラに先導してもらい、大野岳中腹にあるという瀬川農園の茶畑に案内してもらうと、

うわぁ!
もう、びっくりするような絶景(開聞岳と南シナ海)。
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今日は霞んでますけどもっと晴れれば向こうに硫黄島、それに宮之浦岳も、とニコニコとこの眺望の先を説明してくださいます。
パノラミック§ドラマチックな鹿児島の火山系造形のど真ん中に頴娃茶のフィールドは広がっているのです。

無農薬、減農薬栽培の苦労も聞かせてもらいました。

私も本業は造園なので茶の木やサザンカなどの葉にはムシもたくさん付く事実感しています。それを最低限の農薬で乗り切る大変さは、この日の訪問程度ではうかがい知れないはず。

ただ、健康な樹木であればムシにも強いのは庭木でも同じ。
この日当りの十分さ、火山性土壌の水はけの良さ、風のそよぎは、ここに広がる一面の茶樹に素晴らしいミネラルを供給していること、私もこの目で確信できました。

↓ 大野岳から池田湖を望む。
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さて、瀬川さんとは今後、「頴娃町の素晴らしい食材」も可能な範囲でご紹介いただけるといいなあ、と、
将来の金曜市構想を語り合って、お別れ。

で、のあと、せっかくなので(一部で話題の)釜蓋神社へも足を伸ばしました。
カマンフタと読むこのお社、釜の蓋などとは実は後世の当て字です。
語源は沖縄の言葉でカマンタ、、、つまり海の生物エイのことなんです。

番所鼻の岬にある釜蓋神社に行って地形を眺めてみると、陸繋島(トンボロ地形)という、海に突き出た鼻(岬)が確かにエイに似てる!

それが頴娃町の語源ともなっていて。
南方系の私たちの祖先が遠い昔にこの海からヤマトに上陸した地点だとすると・・・・すごい太古のロマンを感じました。

まことに神々しい雰囲気の地勢。
ただ、客受けの良過ぎるこの神社の佇まいには「・・・・」。

それにしても南薩摩は、何て豊かなんだろう。
頴娃町の素朴さが、正直さが、控えめな佇まいが、もう決定的に好きになりました。
ホント、来てみてよかった!

↓釜蓋神社の裏手の岩場から入り日を望む。
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花の木農場の《金曜パンの市》

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夏休みもそろそろ終盤となり、レトロフトもようやく普通の暮らし&いつものトーンに戻りつつあります。

フツーの暮らし。。。は、レトロフトが一番大切にしているもの。
どんな豪華な一回限りのディナーより、
毎日、朝な夕なに繰り返される素敵な日常を折り目正しく。

はい!というので今週の金曜市(8月26日11時〜夕方)は、改めて《花の木農場》からの金曜パン市です。
前回は思いがけずの早じまいとなってしまいましたが、今回は素敵なカップルが販売にあたられます。

大規模なパンフェアーのようにあんなパン、こんな菓子パン、という目新しさ狙いではなく、
これからごく日常的にご愛顧頂けるパンを目指しています。

それで前回、私の家庭では花の木農場の食パン(White Bread)を、
写真のように大葉(シソ2枚)とたっぷりのシラス干しとごく少量のマヨネーズでサンドして頂きました。

意外な組み合わせと思われるかもしれませんが、初めて食べたときの印象は、

『ん!なにげにフィンランド風!!』

ここはひとつ私を信じて、一度お試しください。
大振りの大葉が、ホント、いい仕事してます。
(オープンではなくふたつに折ってサンドにしてお召し上がりください)

hyvä ruokahalu(ヒュバ・ロウカハロゥ!おいしく召し上がれ)

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お盆が明けて金曜市(8月19日)

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8月の始めからお盆まで津軽の城下町・青森県弘前(ひろさき)市に滞在してきました。

初めて見るねぷた祭り、竜飛岬近くの漁港、伝統の人形劇etc….と楽しい夏の記憶ばかりですが、とはいえ「観光」はほぼ限られた日数で、むしろ連日、妻の従姉宅の食卓を皆で囲みごくふつうの食材での食事を楽しんでいました。

長い滞在でしみじみありがたいのは、台所を使ってごくフツーの食事ができるというのこと。
・・・・実際!二泊三日で出かけた旅館での食事は豪華すぎて、非日常すぎて、紋切り型で、閉口(!)

戦前までは広い林檎畑だったという従姉の家の広大な庭には、今でも友人知人たちが勝手に畑を作って穫れたて野菜を台所へと持ってきてくれます。私も生まれて初めて茗荷摘みというものを、その広い庭の片隅の畑で体験できました(下の画像)。

新鮮で味のしっかりした食材が毎度毎度の食卓に。
南の鹿児島同様、北の弘前の実に豊かな「食」の風景でした。

・・・・・しみじみ、大都会の人々が大枚叩いて高額なオーガニック野菜だの無農薬野菜だのに血眼になるのは申し訳ない。
まだまだこの広いニッポンは大仰に語る必要もないアタリマエの豊かさに囲まれていること、実感した次第でした。

さて前置きが長くなりました。
お盆をはさんで8月19日のレトロフト金曜市は、アールエイチプレスプレビューさんのご出店の日です。
どんな夏の食材が並ぶのか・・・直前にこのサイトで←click!! ご確認くださいね!

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↓ ボサボサに伸び切った茗荷の畑。

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