toggle
Blog

食パンと丸いパンと

 R0010351

7月29日(金)のレトロフト金曜市はいよいよ《新しいパン市》の再スタートです。
多くの方々の期待と予想を裏切って(笑)、「食パン」と「丸いパン」だけのパン市です。
そしてこの日のために試行錯誤を続けてくださったのが、大隅の花の木農場さん。

皆様のニーズから比べると質素すぎるかもしれませんが、
世間のパンブームからちょっと一息ついて原点に帰ってのパンの市をどうぞ、ご体感ください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

先々月のことですが、私たちはすごい女性に会いに福岡まで出かけていきました。
福岡人なら知らぬ人とてない料理研究家C・Y女史。

私たち夫婦が留学先のイタリアから帰国してまだ日も浅い、、、なのでもう24年も前に福岡の「ボンビーを絵に描いたよう」なわが家に来ていただいて以来の、懐かしい時間でした。

食の大御所ゆえ、アトリエを兼ねたご自宅でも、夜にご一緒頂いたレストランでも「まあ!」「あれまあ!!」「きゃわ〜ん(泣!」と声を上げたくなる美味なる皿の連続、また連続。ドッカーン。

と、そんな美味狂乱の過ぎた翌朝、折しも梅雨空でこゝろのテンションも平静を取り戻した私たちをYさんは、
自宅から歩いて数分のとこに気の置けないカフェがあるから、とモーニングが評判の喫茶店に誘ってくださいました。

福岡でも屈指の高級住宅地、浄水通りなのにワンコイン+α程度という良心的さ。
スープと飲み物がセルフで、トースト(食パン)だけはしっかり焼いてもってきてくれるのです。

思えば福岡でのこの質素さ食パンがほかのどの名料理よりこゝろに残ったというのは、このたびの新しいパン市への啓示だったのでしょうか。

さて花の木農場さんは、今回からの市のために「食パンスライサー」なるものをご準備くださいました。
希望の枚数をうかがい、その場で立派なマシーンがパンをスライスしてくれるんですよ。

なので、はい。私たちはというと旅先のロンドンでいただいたトーストに倣って、薄切りの9枚切りでオーダーします!
お口をあんぐり開けずともエリザベス女王のように上品にパンをいただける厚さです。おほほ。 

【附記】この日はこんなものも販売されます。是非ご試食ください

R0010353

レトロフトの夜店

IMG_8023.JPG

夜の7時にはそっけなく店を閉じてしまうレトロフト。
煌煌と明るいのは「森のかぞく」さんだけというフツーの夜から一転、
7月30日の土曜日は夕方6時からお楽しみアワーとして開放されます。

といってもただの夜間営業ではありません。
「古書」をテーマに・・・・夜店で遊びながら自然と古書のオモシロさに気がついていただける仕掛けをあちこちに配置。
いつもだど番台の奥でひっそりしておいでの古書店主も、この夜だけはフィーバー!
古書業界の買付けオークションを模した「古書店主オークション」もリゼット広場で主催されます。

私たちの知らない古書業界の『裏世界』までもひょっとしたらこの夜のアトラクションで知っていただけるかも。

詳細は今後のブログで少しずつご紹介していきますので、
まずはカレンダーにお印を!!

モランディの繪の色彩・・・薔薇

    R0010538

7月22日のレトロフト金曜市は、Rh+previewの花田さんが特別に桃←click!! を。それだけでも話題性十分なんですが、7月後半の金曜市はちょっと多彩です。パン市も形を変えて復活ですよ〜(まだトライアル段階ですが)。

☆7月22日(金)アールエイチプラスプレビューさん+富田バラ農園の夏のバラ(モランディの繪のような色彩)。

☆7月29日(金)大隅花の木農場の食パンと丸パン!+富田バラ農園の夏のバラ(アプリコットピンクという色彩)富田さんのご家族の急なご都合により延期となりました。

前回のバラも「夏らしく淡い色彩のバラを」がテーマでしたが、困ったことに淡いバラは開店早々に売切れ(泪。なのでちょっと遅れて市にいらした方々は、「淡くない」バラもある売場風景に、あれ?と思われたはず。

※それにしても数あるバラの品種から淡いバラだけサーッと早々に買い上げてしまうレトロフトの顧客層ってお見事。富田さんに聞けばその好みは世間一般と随分違うそうです。花市場の夏の売れ筋はヒマワリのイメージに近いイエローだそうです(びっくり!)。

というので昨日、クルマを往復200キロの道を飛ばして色彩の打ち合わせに行ってきました。
22日の薔薇は、緑に近いホワイト=Pale Green がメインの品揃えとなります。
英語での色表記にあるPale(ペール)は・・・たしか英語の授業で「顔色がよくない」と習った記憶があるのですが、西洋世界では最も品位のある白に与えられる形容です。
例えるなら白薔薇の花びらの、萼に近づくにつれて淡く、緑がかってくるあの境目の白色です。

その白系を引き立てるほんの数種だけが22日のバラ市です。
ここにある画像は、私の選んだ22日に実際に販売する花ばかりです、、、ファインダー越しに淡い薔薇の表情を見ていると、
昨年、ミラノの20世紀美術館でたっぷり鑑賞したモランディの繪が、ふっとこゝろに過りました。
価格はすべて1本100円なので、是非大きめのブーケをお楽しみください。

【追記】
7月29日のバラ市はまたまた趣を変えて、アプリコット・ピンクapricot pink〜淡いローズ色light pinkに「白」だけでお届けいたします。お楽しみに!(延期となりました!新しい日程は追ってご紹介いたします

 R0010548 

 R0010543

 IMG_0038

今週、《南瓜闇市》な金曜市が

13606954_10205360977782400_8394817108790028244_n

今週の金曜日7月15日は「南瓜闇市」と笹野製茶さんの金曜市です。

☆パンプキンが大好きでたくさん使ってケーキや料理をしたい人や
☆窪さん人気の《自家製パンプキンの焼菓子》や《梅のコンフィテュール》を通販ではなく実際に購入されたいかた
☆かごしまのおいしいお茶や産物を(仲介を経ずに)ダイレクトに購入なさりたいかた、
にはちょっと嬉しい時間となりそう。

まずこんなサイトが役立ちますね!→例えばクックパッドでスープ←Click!!
窪さんはまな板に包丁持参で「みなさまの必要な分量だけ」販売致します。
笹野製茶さんのまろやかなお茶とともにお楽しみください。

・・・・・・・・・・・・・・

さて、その金曜市が「まったりタイム」に突入する午後2時から4時あたりに、
「市」の隣のブースではちいさな御席も準備されています。
せっかく南薩摩の畑から来てくださった窪さんに、生産や農のある暮らしのお話もしていただこうと!

☆詳細とお申し込みはコチラクリック!!
笹野製茶のお茶と自家製のお菓子が付いて「300円」は・・・安す過ぎかも(笑。

ところでなぜわざわざ「闇市」と銘打たねばならないのか・・・・
有数の農業生産県で、イタリアやフランス並みに豊潤であっていいはずの鹿児島で、
どうして出来合いのパックされた野菜しか手に入らないのか、、、の謎を窪さんにこっそり、リークしていただきますよ!

ふっふっふ。
是非金曜日のお楽しみに。

 

池田 昭代・語りて候

IMG_5268

レトロフトがオープンして以来の旧い友人(といっても4年ですが)池田昭代さんの、
これまた千変万化な「語り」のひと時。

今週日曜日、レトロフトMuseoで開催です。
詳細とお申し込みはコチラ←Click! から。

池田昭代さんといえば、昨年レトロフトで開催された『月夜の戀歌』←Click!! の若き歌人の恋も実に印象的でした。
さてこの度は・・・・怪談。
いったいどんな世界を作り出してくれるのでしょう。

13533118_1723351384549335_1751869020421814856_n

【ご案内】レトロフトの新・パン市について

IMG_6845

(この頁の下欄に夏の金曜市ラインアップ掲載してあります)

ちょっとみなさまに喜んでいただけそうなのが「パン市再開」の動き。
実はこれまでの充電期間に気がついたことがあるのです、私たちの小さな、いや大きな(?)勘違いに。

どうやら〈レトロフトの考えるパン屋さん〉と〈街で人気のパン屋さん〉がどうも別物だった可能性が。
上の画像をご覧ください ↑ ↑。
フィンランド・ヘルシンキの公設市場で写真に収めてきた正真正銘飾り気のないパン屋さん。パン屋さんはイタリア語ではpanetteria、英語でbakery。

で、これにちょっと似た《pasticceria》と呼ばれる店もあって、これは練り粉製の菓子を売る店です。英語でpastry shop。下の写真がそれです.(同じくヘルシンキ市場にて)↓ ↓

この違いは「食事と共に飽きずに毎日食べる」のがパン 、「おやつで甘い」のがペーストリー。

レトロフトは愚直一直線で《bakery》だけを探求していたのかもしれません。
でも、日本のパン屋さんに並ぶ人気アイテムのほとんどは、pastry =菓子パン。

だからドーリで甘いと思った(涙。

というのでレトロフトでは、大隅にある花の木農場(hananoki farmLabの母体です)の協力を得て、ヨーロッパでいうところの本来の=ごくフツーのbread(パン)を焼いていただくことになりました。
ああ!ごく普通の食パンと丸パン。

愚直に《毎日いただけるパン》《創世記の時代からのbread》で新・パン市にトライしてみようと思います

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

以下、夏の《金曜市スケジュール》です。

(7月 8日)
 ☆Rh+previewさんの季節に合わせて作る焼き菓子や、フルーツの自家製ジャム、みかんはちみつ、カナンさんのパンなど
 ☆松山千鶴子さんのお庭で摘んだ花々&素敵なオリジナルBouquet(ぶ〜け)
(7月15日)
 ☆笹野製茶さんの紅茶と無農薬生産の味わい優しいお茶etc…
 ☆南薩でみかん栽培をされている窪さんが、市の脇で「カボチャサロン」開催(詳細は後日)
(7月22日)
 ☆Rh+previewさんの季節に合わせて作る焼き菓子や、フルーツの自家製ジャム、みかんはちみつ、カナンさんのパンなど
(7月29日)
 ☆待望の「パン市再開!」by 花の木農場
(8月 5日)
 ☆Rh+previewさんの季節に合わせて作る焼き菓子や、フルーツの自家製ジャム、みかんはちみつ、カナンさんのパンなど
 ☆笹野製茶さんが、お茶とともに東郷町の葡萄農家の新鮮葡萄をこの日限りで販売!

IMG_6815

2016-07-02 | Blog, 日々のできごと

タテ糸とヨコ糸の人間模様〜ご隠居スライドショー

13511968_625778534265648_1456144667723808732_n
                          撮影:松山千鶴子さん

レトロフトが『建築九州賞 業績賞』というものを頂戴し、
その報告会=ご隠居スライドショーが6月29日の夕方開催されました。

福岡での授賞式のスピーチをベースに、初のメーキング・オブ・レトロフト(レトロフトができるまで)のご披露でした。
ほとんどの方がご存知ではないレトロフトの『小さな歴史』。それはやはりタテ糸とヨコ糸の織り成す濃密な人間模様。

特に建築家の二俣暁徳さんやイラストレーターの江夏潤一さんなど、草創期のレトロフトを形作ってくださった方々の画像をたっぷりご覧いただきました。

下の画像は特になつかしかったです。
レトロフトチトセの暖簾をデザインいただいた江夏さんと私たちとで「原寸大」のノレンを紙で作って下げてみたときの風景。
誰もが真剣な顔。
そこにないものを作るという『本気度』が、画像としてきちんと記録されていたのです。やはり、モノづくりの人たちはモノを作っている時が最も輝く、と・・・・ごく当たり前のことに久しぶりに気がつく懐かしい時間でした。

レトロフトは・・・・ひとの「輪」のなかにしか存在しえないビルなんだなぁと改めて実感したことでした。
只々、感謝です。

ご隠居スライドショーは当初、レトロフト内部の方々を対象に報告会として企画されましたので平日の午後5時半という中途半端な時間からのスタートでした。
お仕事の都合で見学いただけなかった方々には申し訳ありませんでした。

IMG_094 のコピー

IMG_093 のコピー

7月1日「レトロフト金曜市」は頴娃の恵み

IMG_4709

梅雨もそろそろ終わりかなと思えば、はや7月なのですね。
7月最初のレトロフト金曜市は久しぶりに頴娃町コンビです。

☆野菜菓工房 楓(ふぅ)・山脇綾子さんが焼いたケーキその他
☆頴娃町瀬川農園・瀬川さんの丁寧に栽培された減農薬のお茶など

上の画像は、
先月私たちが頴娃町に楓さんのカフェを訪ねた際に頂いたセットメニューです。
その頴娃町で、山脇さんのおうちカフェはどこだろうと、田んぼの中をよろよろナビを頼りにドライブしていくと、
唯一、目印となりそうなバス停発見。停留所名をしげしげ見てみると、、、、

「山脇」

畏れ入りました。まさか自分用のバス停をお持ちなんですか!(笑

鹿児島からはちょっぴり遠い南薩・頴娃町。そこからはるばる「市」に来てくださるお二人に、実際に自分で足を運んでみてしみじみ感謝しました。というのはこの中途半端な距離がくせ者で・・・農業県とはいえ、県内の特産品は(物流上の理由で)鹿児島市を飛び越えて、いきなりトラックで東京など大都市に運ばれていってしまうんです。だから私たちは富者貧乏。

レトロフトは何とかそのジレンマの解決策がつかみたくて皆さまに鹿児島の《農》をあれこれご紹介しています。

☆7月1日のレトロフト金曜市=朝11時〜だいたい夕方7時まで
☆おまけ・・・驚異のエイ語上達術←(Clickしてください)

↓ 雨続きで鬱陶しいくらいですが、実はこの『霧」がお茶にはとてもよい作用があるそうです。(瀬川さんのFacebookより)

13465991_473374386166422_3668993101027863419_n

2016-06-28 | Blog, 日々のできごと

タテ糸とヨコ糸の人間模様〜のらみちゃん

IMG_4924

わずか一夜だけでしたが、ネコノヒタイオフィスの壁に巨大なばけネコ(!)が現われたことがありました。
作成者S氏、完成度に不満ありとかで翌日には消えてしまい、私にはそのことがとても残念でした。

とはいえ一瞬だけこの世に現われたおネコ様は爾来、
《レトロフトの真実の目》として壁から人々を見守り存在しつづけている感が、あるのです。

それを感じたのが昨日の「電気代の2倍請求」騒動。

あるテナントさんから、今月の電気代がどの人もこれまでのほぼ2倍です、と連絡が。
なので翌朝、レトロフトの面々になにか電気製品とかで前月より変わったことありますか?と質問を投げかけたところ、

「そういえばメーター検針のお兄ちゃんが新しい人に変わってた」
「うちへはお兄ちゃんが請求書をまちがってもってきた」
「そのひと不慣れっぽい」
「アヤシイ!」

ふむふむ。

で、私もファックスで検針の元資料を管理会社から取り寄せ、検証開始。
机に資料と電卓。目を皿のようにあちこち検算してみると、、、、しばらくして、ここだ!お兄ちゃんの間違い発見。
前回検診日とあるのを間違って「前々回検診日」をベースにしてる。だから各店舗の電気使用の期間が2倍の日数になっている。

小一時間後には早速、不動産管理会社からレトロフト内一軒一軒にお詫びの電話が。
あわれ新人のお兄ちゃん、レトロフトのねこ神様の正義にコテンパンにしてやられました。
あのねこ神様の威力を見よ。

ちなみにこのネコ神様のモデルは、のらみチャンとおっしゃいます。
ココをクリックした頁の一番下にいらっしゃいます)

12573744_969504686470890_5165589866557568301_n

日本建築学会九州支部『建築九州賞 業績賞』

IMG_5004

レトロフトが『九州建築賞 業績賞』を受賞しました。

照国町にあった木造ゴシックの旧ザビエル聖堂を福岡県宗像へ移築し保存を果たされた土田教授が、私にこの賞へのノミネートを私に勧めてくださり推薦までくださっていたのです。

・・・・・その受賞が伝えられた4月初めから5月末までのエピソードをちょっとご紹介しますね(敢えて淡々と)。

3月30日の朝、本港エリア散歩の折りになにげなく撮影した下の写真=「気をつけてお帰りください」のメッセージがちょっとKYに思えてパチリ!

IMG_4335

と、その数日後には「お気をつけて」が現実に。
この写真に写っている長い歴史を刻んだ鹿児島港区のこの石蔵が、誰に知らされるでもなく脇腹から無惨に解体されていったのです。

IMG_4475

ある日、夜の会合から帰る私が目にしたのは、さながら無言でこの街と風景に別れを告げる聖堂の如き石蔵の、静かなる最後の姿でした。

その数日後にはその「瓦礫」は大型ダンプで処分場へと持ち去られました。

そして授賞式翌々日の5月30日には開店アドバルーンが青い空にポワンと(=頭わるそうに)浮かび、陳腐なコンビニがまたこの街にまたひとつ増えました。

思えば、
新しい建造物に新しいデザインを未来志向で競い合わせていた日本建築士学会が、築50年の古ビル・レトロフトに「賞」をくださったことの意味が、この日の出来事と妙に重なって感じられるのです。

「自分たちの街はきちんと自分たちで愛しなさいよ」

天から告げる警鐘のようにも私には響きました。
受賞の嬉しさも中くらいなりの、毎度変わらぬこの街のかなしい出来事でした。

授賞式で私のご披露したレトロフトスライドショーを、今週水曜日午後5時半からレトロフトリゼット広場で簡略にご披露いたします。レトロフトの出来るまでの小さな歴史をまとめてみました。お務め帰りにフラリとお立ち寄りください。もちろん無料です(土田教授も福岡からお越しいただきます)。

IMG_4987

1 9 10 11 12 13 14 15 16